すべての悩みは自分と自分との関係性に起因している
心理学者のアドラーは「すべての悩みは人間関係の悩みに帰結する」と言っています。
これに私たちが付け加えるならば、その先にある「産まれてきた意味を理解していない」ことがすべての悩みを創りだしています。
生まれてきたら、人間だれしも必ず傷つきます。
傷つかずに生きていく人間など一人もいません。
ダイヤモンドは原石では輝きません。物質的に傷をつけて磨いたときに、よりよく輝きます。
傷ついたままもう触れたくないと放置していると、自分自身の価値に気が付けません。
そもそも人間関係の悩みも「産まれてきた意味を理解する」ために必須な材料なのです。
そしてまた、自分を愛すること、他者とより深い絆を築くことにも「傷」が不可欠となります。
人間関係の悩みを問題と感じるほどに、悩みはさらに強力になっていきます。
一度相手を「〇〇〇な人」だと認識すると、その後は自分の脳が「〇〇〇な人」というフィルター(色眼鏡)を通して相手を見始めます。フィルター(色眼鏡)を通して認識した相手は、本来の相手の姿そのものではなく「〇〇〇な人」として自分の世界に存在し始めます。自らの脳機能を存分に発揮して、相手を〇〇〇な人と育て上げます。(脳幹網様体賦活系の詳しい話はこちらにあります)
場合によっては、自分を育てることを完全に放棄して、ダメな相手を生産・強化することに専念していることに気が付かないことも多々あります。
対人関係がうまくいかないと、金銭・収入面も思うようになりません。
お金とは人が運んでくるものだからです。
母親のようには、なりたくない
そして、対人関係がうまくいかない人の多く約9割が母親に対するネガティブな感覚を無意識のうちに持っています。
母親は自分を理解してくれなかった・母親はネガティブな発言が多かった・母親の期待に応えようといい子でいた・母親が父親の悪口ばかり言っていた・母親は過保護だった・母親は厳しかった怖かった・母親は苦労していた不幸そうだった・母親にあまり愛されていなかった・・・etc
まるで母親にすべての原因があるかのようですが、実際は誰も悪くはないのです。
現実世界における「相手」を変える唯一の手段は、自分の脳内プログラムを役立つ内容に変えることです。
理想の母親と現実の母親の違いとは、「自分が産まれてきた意味」にそのまま通じます。
このことは、理想の父親と現実の父親の違いにも同じように言えます。
子育てがうまくいかない原因は、親との関係性にある
自分の母親や父親のどこかを許せないと無意識に感じていると、子育て・パートナーシップもうまくいきません。
じつは子育てには知識・技術がいるのですが、誰もその知識・技術を取得せずに親になります。
そして、私たちは幼いころから無意識に両親を通してさまざまな事をスポンジのように吸収して学んで来ました。
自分の無意識の「子育ての教科書」は、自分の両親が育ててくれた内容そのものになっています。
親が自分を育ててくれたのと同じように、自分の子供を無意識に育てている人も多いのです。
そして、自分は親にあんな風に育てられて嫌だったという思いを放置していると、気付かぬうちに自分も親と同じ言動・行動をして子供を育てています。
あるいは、育ての親・生みの親を反面教師にして、自分は理想の親になろうと頑張っている人もいます。
これは、一見全く違うように見えますが、根底は同じ「親を許していない」状態です。
この状態では、たとえ表面上はうまくいっているように見えても、実際はチグハグです。
子育てで怒ってばかりいる、または泣きそうになっているのは、自分がずっと怒りを抱えていたから、または泣くのを我慢していたからです。
そして、その先の脳内の親との心理的関係性を改めるところから、理想の子育てが容易になっていきます。
そして、「許せない親の側面」というのは、じつのところ「自分が自分に許していない自分の側面」でしかありません。
私はあの人とは違う!と断言する人ほど、自分の認められない側面を隠そう・消そう・排除しよう・変えようとしている状態なのです。
自分を愛することも、他者を愛することも、本質的に非常に困難となります。
脳内の両親像があなたと異性の関係を決める
私たちが生まれてから初めて見る男女のお手本は両親です。
両親が不仲だった場合、無意識のうちに「男女はうまくいかない」と学び、その信念・価値観を育てます。
脳は自分の信念・観念を具現化することが仕事なので、そのような現実をせっせと創り出してくれます。
また、両親の仲が良かった場合も「夫婦とはこういうもの」といった限定的な学びをしている可能性もあります。学びが限定的な場合「自分の両親の相手に対する振る舞い」と「自分のパートナーの自分に対する振る舞い」を無意識に比較しては、自分の理想が叶っていないことに不満を募らせます。
そして、無意識に愛されることばかりに注目している場合は、パートナーシップは崩壊への一本道のみとなります。詳しくは、後ほど話します(他人の不幸は蜜の味)。
他人は自分の写し鏡
変わってほしい相手に直接アプローチすることは、あまり有益ではありません。
それはちょうど、鏡の中の自分の寝癖を直すために、鏡の中に手を突っ込もうとしている状態と同じです。
寝癖を直したいのならば、自分の頭に手をやった方が効果的です。
自分が相手に対して感じるネガティブな面は、自分が許していない自分の姿なのです。
例えば「母親の様になりたくない」と言いながら、母親そっくりな言動・行動を無自覚にしている人を見たことはありませんか?
「あの人のここがちょっとね~・・・」と言いながら、言っている本人にもその要素が十分ある、あなたも人のこと言えないよ~、などと感じたことはありませんか?
人間はみんな、他人を通して、自分を見ているだけなのです。
人は自分の中に改めたいと自分で思い込んでいる自分がいるときに、他者にネガティブな感情を抱きます。
ベートーヴェンをはじめとした偉大な音楽家たちに多大な影響を与えたドイツの思想家フリードリヒは言います。
「おまえ自身を知ろうとするならば、いかに他人が行動するかを観察せよ。
おまえが他の人々を理解しようとするならば、おまえ自身の心を見よ。」
あなたはバカですか?
例えば「あなたは犬ですか?」と聞かれたとき、多くの人は「いいえ、違います」とハッキリと断言します。
ところが「あなたはバカですか?」と聞かれたとき、無意識に問題を抱えている人は「いいえ、違います」あるいは「そうです」とハッキリと断言しません。
なぜなのでしょうか?
何かを問題だと感じる人は、心のどこかで自分で自分のことをバカ(無価値・無能)だと思い込んでいます。
無意識に自分で自分のことをバカ(無価値・無能)扱いしているのです。
問題の根本原因は、自分をそのように扱っていることです。
そして、バカは恥ずかしいことだからバレないようにしよう、そんな自分を認めたくなくて排除しようとします。だから、「あなたはバカですか?」と聞かれただけで、傷ついたり、怒ったりするのです。
もしも、自分のことを1ミリもバカだと思っていなかったら「いいえ、違います」とハッキリと断言します。
あるいは「バカ=恥ずかしいこと」などのようなネガティブな思い込みがなければ「そうです」とハッキリと同意するかもしれません。
そして、それを聞いてきた相手を「嫌な人・失礼な人」と否定・批判し遠ざけるのではなく、「何を考えているのだろう?」と相手に心を開くかもしれません。
あるいは、「自分がバカだ」ということに一切の関心がなければ、そもそも記憶にすら残らないでしょう。
自分で自分のことを無意識にバカ扱いしていたことを自分が自分に許せば、自分をバカ扱いした他者のことも自ずと許せます。(許すとは何か?後ほど具体的に説明します。世界平和とは自分の認めたくない側面を輝かせること)
「人に傷つけられた・嫌な人がいた」という出来事の真実は、「自分が自分を傷つけていた・自分が自分のある側面を嫌だと許していなかった」表れでしかありません。あるいは、ただの質問・ただの情報を自分自身と重ね合わせてしまった、という自分軸がない状態かもしれません。
自分を虐めている
自覚のうすい自殺大国日本
大半の人は、自分が尊敬している大切な人が何か失敗をして落ち込んでいるときに「大変だったね、辛かったね、そういうときもあるよ」と慰めたり、ねぎらったります。
そして、相手が「私なんてもうダメだ」と悲観的になって自己否定しても、自分は共感を示しながらも決して「そうだ、あなたはもうダメだよ」と一緒になって否定はしないでしょう。
相手を大事に思う気持ちが「大丈夫だよ。あなたならきっと良くなるよ」と励ましの言葉に変わります。
しかし、自分が何かを失敗したときはどうでしょうか?
自分を大切な人として、ねぎらい励ましているでしょうか?
自己否定したり、自らの可能性を狭めていないでしょうか?
他者をいじめることに抵抗の強い日本人は、犯罪率の低い国を作っています。
自分をいじめている自覚の弱い日本人は、自殺率の高い国を作っています。
人間関係の悩みは、根本的には自分が自分をいじめていることに起因します。
言い方を変えると、自分で自分をいじめているから、他者からもいじめられる(人間関係で悩む・嫌な人がいる、そのような問題を感じる)のです。
人から大切にされたいなら、まずは自分から始めることです。自分が人を大切にする、のではなく、まず第一に、自分で自分を大切にすることです。自分で自分を愛し始めると、愛を受け取る器が広がります。すると、人から注がれる愛を受け取る器も広がります。結果として、人から大切にされます。
生きづらさの正体
例え相手がどんなに極悪人であろうと、その要素(何かを悪いと定義することに基づく無意識の自己否定)が自分の中に1ミリもなければ、「この極悪人と呼ばれている相手が幸せでありますように」と心から願えます。
そして、自分の中にある認めたくない要素を否定し批判し排除し変えようとすればするほど、自分に対しても人に対してもますます厳しい人間になります。
そして、一度自分で自分に×を付けた場合、×を付けられた自分は、×を付けた自分に復讐し始めます。
より正確に言えば、一度自己否定すれば、脳がその後も自動的に自己否定を続けられるように機能してくれます。
このとき、「自分を許していない=他者も許せない」、「自分の幸せを許可していない=他者の幸せを妬む」状態に陥っています。
それらが人生の生きづらさを生み出しています。
自分の中にある認めたくない要素を、受け入れていく・認めていく・許していくと、自分に対しても人に対しても嘘偽りのない本当の優しさを発揮できます。
人種差別撤廃に尽力したキング牧師は「闇は闇で追い払うことはできない。光だけがそれを可能にする」と言っています。
例えば極悪人を牢屋に閉じ込めておくにしても、「極悪人は罰を受けるべきだ・改心するべきだ」といった否定・批判・復讐心から行うのと、「相手の幸せを願う心」から行うのと、どちらの方がより豊かな未来を創るでしょうか?
そして、どんなときに「人は他者の幸せを心から願える」のでしょうか?
自分自身に対して十分に満足しているとき、自分自身がもう十分に幸せだと感じているときに、手放しで他人の幸福を喜べます。
逆に、自分自身に対して十分に満足していないとき、自分がもう十分に幸せだと感じていないとき、「他人の不幸は蜜の味」になります。
では、どうしたら「自分で自分を満たせる自分・自分で自分を幸せする自分」になるのでしょうか?
誰かに満たしてもらおう・幸せにしてもらおうと思っているうちは、人生ろくなことが起きません。
身体の病気に罹患する確率がグンと上がり、人間関係の悩みはますます増えます。
その背景には「私には私を満たす・幸せにする力がない」という思い込みが隠れています。
人間は自分が思った通りの人間にしかなれません。
自分で自分を愛さない人間は、相手への要求が増える一方でたとえ相手がどんなに応えてくれても、本当の意味で心が満たされることはありません。
理解できないかもしれませんが、あなたが心の底から一番に望んでいることは、あなた自身に愛されることなのです。
その先に、本当に求めている他者との繋がり・関係性が幸福を増大させます。
世界平和とは、
自分の認めたくない側面を輝かせること
人はだれしも自分の中に弱い自分・認めたくない自分を抱えて生きています。
そして、弱い自分・認めたくない自分と向き合うことが苦痛なため、その存在理由・存在目的を明らかにせずに、無意識に自己否定しては自分から切り離そうと排除しようと隠そうと変わろうとします。
弱い自分・認めたくない自分が「産まれた意味を生きる」「使命を全うする」「自己実現する」うえで必須である理由を明らかにすることで、本当の意味で自分自身を受け入れていく・認めていく・許していくことになります。そのときに、本当に豊かな人間関係を築ける自分にはじめて出会えます。
そして、「弱いと思っていた自分・認めたくないと思っていた自分」が実は、「豊かな自分・素晴らしい自分」だっと気が付いたとき、本来の自分らしさを十分に輝かせて、生きる喜び・人生の醍醐味を味わいます。
本セッションは、以下のような方々を対象にしています
✔ 人間関係が面倒くさい
✔ コミュニケーションが苦手
✔ 他人の目が気になる
✔ 異性が苦手・恋人がほしい
✔ パートナーシップがうまくいかない
✔ 子育てに疲弊している
✔ 子供の不登校・いじめ
✔ 今思い出しても嫌な記憶がある
✔ 母親or父親をあまり好きになれない
✔ 自己否定or他者批判しがち
✔ 両親が不仲だった etc...
お申込み・お問い合わせは
◆税込料金
1時間5500円
2時間11000円
◆提供日時
平日9時~16時
その他のご希望は、お気軽にご相談ください。
◆提供方法
1、ZOOM・Skype・LINE・FaceBookメッセンジャーなどのオンラインでのビデオ通話
2、リアル対面ご希望の方は、つくば市の事務所にお越しいただくか、こちらがご自宅まで出張いたします。
事務所の住所はご入金後にご連絡いたします。
ご自宅への出張は、距離により加算で頂く出張費が異なります。
3、その他に場所のご希望がある方は、お気軽にご相談ください。
◆キャンセル料・日時のご変更
日時の確定後にご入金いただき、お申し込みが完了いたします。
キャンセル料は、1時間につき3000円を一律で頂きます。
日時のご変更は一度のお申し込みにつき1回まで無料で承ります。それ以外はキャンセル扱いとなり、再度のお申し込みをお願いいたします。
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